2008年11月15日土曜日

「脚」

ご無沙汰していました・・・5日間も更新を休んでしまいました。

金沢は、つい数週間前まで見ごろだった紅葉も葉っぱが落ちて、いよいよ冬の気配を感じるようになりました。私は金沢に来て8年目ですが、冬の金沢の天気には毎年滅入りそうになります・・・

最近、お会いした方の意見が、私の作品に必ず出てくる「脚」について、とても面白い視点だったので書きたいと思います。

普通、人は人を見るとき上半身に視線を向けている確率が高い。(たとえば、人を思い出したりするときも顔を中心とした上半身だと思う。)一方、「脚」は日常そこまで主張しているパーツではないように思うが、かといって、足をまじまじと見るというわけにはいかない、見たいけど見ちゃいけないような気分にさせるパーツであるという。「腕」や「顔」にはそういうやましいような気分にさせるものはない。逆に、性器ほどわかりやすいものまでいくと、視線を反らすのは当たり前である。
だから、「脚」というのは、その中間にあるものだと思う。あなたの作品は、そういう感覚も含めて見られていて、だからこそ、「顔」や「腕」ではなくて「脚」なのだと思う。

という意見でした。私もこれを聞いてなるほどと思いました。
私も、どこかでそろそろ「脚」というものから発展しなければ、という思いがあったのですが、この意見を聞いて、もう一度私がなぜこんなに「脚」にこだわるのか。ということを考えさせられるきっかけになりました。

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