2008年10月31日金曜日

Ganbatte kudasai!

今日、こんなコメントが届いていました!
正しい訳ではないかもしれませんが、私なりに直訳してみました。

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Hello, I have been looking at your pictures and blogs for the last couple of days. I am very fascinated by your art. In my opinion, those two bodies represent the greed and the darkness of the human being, especially the little lump on the stomach/belly. But simultaneously, the body stretches upward and slims itself into a beautiful object. This slenderness can be looked at how human beings have two sides in their characteristics: darkness and the beauty. I also love how the the sculpture's feet are on tippie toes and try to balance the heavy greed with the slenderness of its shape. I am sorry if my comment did not make any sense to you. But I love you art! It is very original and I have never seen anything like this. Ganbatte kudasai!
2008/10/31 9:02

こんにちは。ここ数日の間、あなたの写真とブログを見ていました。あなたのartにとても魅了されました。私の意見ですが、それら二つの体は、人間の強欲と闇を表現しているのではないかと思います。(特に、小さなお腹の上にある塊において) しかし、同時に、上に向かって伸びている体は、スリムで美しい形態を持っており、この細長さからはいかに人間が暗闇と美しさという二つの側面を持っているのかということを見ることができました。また、つま先立ちした彫刻の足によって、とても重たい強欲と美しくスレンダーな形態とのバランスをとっている様子も好きです。もし私の意見が的を得ていなかったらごめんなさい。でも、私はあなたのartが好きです!あなたの作品はとてもオリジナルで、私はこれまでにあなたのような作品を見たことがありません。ガンバッテクダサイ!
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まさに、私が言わんとしていたことがそのまま表現されているのではないかと思いました。
ブログを書くことによって、これまでは絶対に届くはずのないところでも、私の作品を見て何かを受け取ってもらえていることが、とても嬉しいです。

2008年10月29日水曜日

ご意見・感想

作品を観てくださった方々から、ご意見・ご感想等を頂いています。
今日は、記録としてブログに添付したいと思います。

観に来ていただいた方の言葉や、ちょっとした一言が、今後の私の創作活動にとって、とても重要なものだと思っています。一つ一つの言葉を大切に受け止めて理解したいと思っています。

まず、知り合いの方々から送っていただいたメールを紹介します。

《或る人に、金沢市・椿原天満宮の写真を見せて貰った。境内の暗がりの中には、頭がない漆黒のでいだらぼっちがニ体。天まで伸びた大木のような身体は、どうやら何か身籠もっているらしい。精神医学者ユングの高弟・ノイマンは自らの尾を呑み、円状をなす蛇、ウロボロスをこのように捉える。「それは同時に男性であり女性であり、孕ますものであり孕むものである。呑みこむものであり生み出すものであり、活動的であり受動的であり、上であり下である。」それは「何かとの結合などではなく、全き同化なのである。」彼女の一人の天辺は骨が剥き出しで、もう一人の片脚は血が溜まったように赤い。自らの外側と内側を同時に晒そうとして、模索しているようだ。この悩み多い双子の体を内包する、美しい名を持った、もうひとつの神聖な母胎の空間。ここで翔んでみせろと言われ、なんとか数㎜浮游した怪物は、次なるフォルムを求め、闇を繰り返し磨きながら、ありのまま自我を抱えている。》
⇒私の作品を見て、これほどイメージを膨らませてもらえたことは、作り手としてとても嬉しいことです。

その他にも、たくさんの方から様々な感想をいただきました。

《神社との融合・・・壮厳な感じがします。》
《神社の雰囲気とあいまって壮厳な印象。》
《神社の場に違和感なく溶け込んでいたのが不思議でした。》

《神と人間の間の形、神と人間をつないでくれているよう。》

《作品が”ある”というよりは”いる”という感じがして、場に溶け込んでいる。》

《漆黒がすべてを吸収する色。神社を訪れた人々の想いがそこに溜まっていき、溢れる出る部分を神に届けてくれているよう。》

《”重力と昇華”》
⇒私が考えていた以上に、神社(場)やそこを訪れる人々と作品とのつながりをイメージしてもらえていることに驚きました。私自身も気付かなかった部分を発見させられています。

見方によって様々な印象を受けると思いますので、厳しい意見等、何でも構いませんので、ご意見・ご感想などありましたら是非聞かせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

2008年10月28日火曜日

黒田辰秋の作品 

先日、富山のコレクターさんのところで見せていただいた作品をアップします。



黒田辰秋 乾漆耀貝螺鈿飾筐 (1972年) 21.4×30.3×22.1

総螺鈿貼りの乾漆箱です。

包んであった布を外すのと同時に、全員思わず溜息が出てしまうほど、迫ってくる迫力がありました。
ごつごつとずっしりとした存在感からは、黒田辰秋の強い執念を感じました。

また、彫刻的な感覚がこの箱にはあるような気がしました。

2008年10月27日月曜日

SIGUR ROS JAPAN TOUR 2008

金沢に帰ってきました!

まずは、LIVE報告を。。


木場の「STUDIO COAST」で行われました。


とにかくかっこよかったに尽きるのですが、音楽ももちろんよかったのですが演出もまた素晴らしかったです。演奏と同時に後ろに流れる映像が、彼らの世界観を一段と広げているように思いました。

私は、シガー・ロスが持つ世界観がとても好きです。ボーカルの消えそうなくらい透き通る声や、鉄琴やオルガンなどの楽器を使って奏でる世界は、何か私の心に響いてきてイメージをもたらしてくれます。



言葉ではなかなか伝えきれないので、興味を持たれた方は、是非一度聴いてみて下さい!!


帰りに、姉と二人で月島に行き、もんじゃ焼を3人前食べてきました。本場のもんじゃ焼はとても美味しかったです。姉ともいっぱいおしゃべりをして、久しぶりに姉妹水入らずの時間を過ごしてとても楽しかったです。


次の日は、現在、国立新美術館とサントリー美術館の2館が同時開催している「巨匠ピカソ」展を観てきました。作品約230点が集まっていることもあって、たくさんの人が観に来ていました。

私は、ピカソの「青の時代」が好きなので、自身を描いた代表作「自画像」(1901年)を観ることができてよかったです。その他にも、「ラ・セレスティーナ」(1904年)、「二人の兄弟」(1906年)「カザジェマスの死」(1901年)もとても好きです。彫刻もとても興味深かったです。


私は、シガー・ロスにしても、ピカソの「青の時代」にしても、「陽」か「陰」かといわれると「陰」の世界に惹かれる傾向があると思います。何か心を揺さぶるものがあります。