漆を塗ればピカピカの光沢が出て完成と思われがちですが、
実は、漆の工程はここからが長いのです。
塗っては研いで塗っては研いでを繰り返し、表面のキメを整えます。
地道な工程を経ることで、あの光沢が生まれてくれるのです。
適当な大きさに切り分けて使います。
塗面はとてもデリケートなので、炭を砥石で整えます。
大体、このぐらいの大きさの炭を当てていきます。
塗面は、乾くとマットな状態になっています。
刷毛目に対して垂直に、炭を当てて研ぎます。
右が研ぐ前、左が研いだ後です。
小さな炭で作品全体研ぐ作業なので、根性と根気の勝負です。
研ぎ終わりました!
全体を水拭きします。
模様のように見えているのは、下地が出ている部分です。
目では判断できない微妙な段差を無くすことが、この工程では求められます。
この炭研ぎの段階で、ほとんど取ってしまうことから、
捨て塗りと言われているようです。
最後に、♯1500のペーパーを軽くかけます。
こうすることで、表面が落ち着き、次の塗りをした時きれいに仕上がります。(裏技)
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