前回と同じく黒呂色を塗ります。
たまたま、後輩が通りかかり、
塗っているところを撮ってくれました!
私は、それまで、他の工程と同じように塗りをしていました。
しかし、その言葉を聞いてから、塗りに対する考え方が変わりました。
どの工程にも、神経を使う部分がありますが、塗りは特に気を使います。
作品が大きいためゆっくり塗っていては乾いてしまうので、スピードが求められます。
また、厚塗りしすぎると乾くときに縮んでしまい、1回分の研ぎと塗りが台無しになってしまいます。
そうしたプレッシャーの中で失敗せずに塗らなければなりません。
その先輩からの言葉を聞いてからというもの、塗りを行う前は、本当に儀式前のようなことを行うようになりました。
まず、お風呂に入った清潔な体であること。
きちんと睡眠をとった体で行い、朝一の明るいうちに塗ること。
ある程度の身の回りの掃除、整頓をします。
塗りに入る直前は、深呼吸をし気持ちを落ち着かせてから始めます。
こうしないとうまく塗れない気がしてしまうのです。
私にとって塗りは、精神統一と深く関わっているようです。
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