2008年10月22日水曜日

照明

今日の午後は神社に行ってきました。作品を見に来られたお客さんの中に、「会場内が暗すぎるので、もう少し明るくして作品を観たい。」という意見がありました。また、夕方になると拝殿がとても暗くなってしまうため、検討も兼ねてセッティングすることになりました。

最初は、スポットを当てて作品の周りを照らすことを考えていましたが、漆にライトの光が映り込んでしまい作品の邪魔になってしまいました。悪戦苦闘した結果、作品の後ろにあるぼんぼりの光を少し明るめの電球と取り換えることにしました。

やはり、漆の艶は自然光の中で見るのが一番美しいと私は感じました。嫌らしさが無く漆の艶が自然に見えるからです。

 今回の展示は、少し薄暗いと感じるかも知れませんが、照明で演出したりはせず、ありのままの神社の中に作品があるという方が私の中ではしっくりきました。

そうすることで、時間の経過によって作品に映り込む景色や明るさが変わっていき、漆がいろいろな表情を見せることも作品の一部になればと思います。

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